東京 立川市 アレルギー科

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番号 5   HIT 84420
タイトル 喘息と解熱鎮痛薬
内容 喘息患者さんが服用する薬の中で、最も注意が必要なのが解熱鎮痛薬です。その理由として、解熱鎮痛薬の内服によって喘息発作が誘発されるアスピリン喘息と呼ばれる一群が、喘息患者さんの10%に存在するためです。重症のアスピリン喘息では、内服30分以内に高度の喘息発作が出現し、呼吸不全に陥ることも多々あります。男女比ではやや女性に多く、小児喘息患者ではほとんどみられません。またアスピリン喘息の患者さんは鼻ポリープや副鼻腔炎といった鼻の合併症を高率に認め、嗅覚の低下をしばしば訴えます。アスピリン喘息をおこす機序は未だ不明の部分が多いのですが、発作を誘発する物質は数多くあり、以下にそれぞれ示してみます。

I. 解熱鎮痛薬(酸性非ステロイド性抗炎症薬)→発作誘発作用強力
アスピリン、バファリン、ポンタール、ブルフェン、ロキソニン、ボルタレン、インダシンなど
II. 食品・医薬品添加物
1) 誘発物質として確実視されるもの
タートラジン(着色料)、安息香酸ナトリウム(防腐剤)
2) 誘発物質の疑いが強いもの
ベンジルアルコール(食品の香料)、パラベン類(防腐剤)、タール系アゾ色素(着色料)
III. その他
1) 環境内のさまざまな化学物質
香水、化粧品、強い香料の入った石鹸・シャンプー、防虫剤、防黴剤など
2) 自然界のサリチル酸化合物
イチゴ、トマト、キュウリ、柑橘類、ブドウなど

上記のIIとIIIの物質は、重症のアスピリン喘息でなければそれほど問題になりません。しかしIの酸性非ステロイド性抗炎症薬は、全てのアスピリン喘息において投与禁忌となります。また解熱鎮痛薬には病院で処方されるものだけでなく、市販の鎮痛薬・風邪薬なども含まれます。これら市販のものでも症状が誘発されますので、アスピリン喘息の患者さんは感冒時に薬局で薬を購入して内服することも要注意です。また喘息専門でない医師から誤って解熱鎮痛薬を処方される可能性もありますので、個々の患者さん自身が解熱鎮痛薬の処方に際して神経質になっておく必要があります。湿布に関しては内服することに比べれば症状は軽微ですが、重症の患者さんでは発作を誘発しうるので個別対応が必要です。以下にアスピリン喘息の患者さんが内服しても大丈夫な解熱鎮痛薬をあげてみます。

アニリン系解熱鎮痛薬:カロナール、キョーリンAP2、PLなど
塩基性非ステロイド性抗炎症薬:ソランタール、メブロンなど
 
 
 
 
 
 
 
 
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